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放射線治療品質管理室

放射線治療品質管理室

(1)設置の背景

本邦において、1998年~2004年にかけて放射線治療関連の医療事故が多発したことから、放射線治療の潜在的危険性と放射線治療の安全管理体制を確立する必要性が認知され始めました。これを承け、放射線治療に関連する5つの学会と団体(日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会、日本医学物理学会、日本放射線技術学会、日本放射線技師会)は「放射線治療品質管理士認定機構」を設立し、放射線治療関連の医療事故防止を主な目的として、指針の提示・卒後教育・人材育成・関連資料の配付などの活動を継続しています。

2005年、放射線治療品質管理士認定機構は「放射線治療における医療事故防止のための安全管理の確立に向けて」という提言書を出し、それをきっかけに安全管理体制を確立する現場施設の取り組みが始まりました。提言では、放射線治療に関連する医療事故防止と質の維持・向上のため、「放線治療品質管理室」を専属・独立部門として設置する意義を強調し、管理すべき品質項目として下記4つを挙げています。

  • 放射線治療機器の質(リニアックなど放射線発生装置・器具の管理)
  • 放射線治療計画装置の質(3次元治療計画装置などの管理)
  • 照射技術の質(指示線量の正確な投与)
  • 治療方針の質(治療専門医によるエビデンスに基づく標準的治療の施行)

当院の放射線治療の柱はX線・電子線治療と陽子線治療であり、それらの業務を多部門(放射線腫瘍科・放射線部・看護部・陽子線医学利用研究センター)の多職種職員(医師・看護師・診療放射線技師・放射線治療品質管理士・医学物理士)が担当しています。しかし、これまでは放射線治療の品質向上を担当する「組織横断的で独立した管理体制は構築できていませんでした。

(2)組織

前述の提言をもとに、放射線治療品質管理委員会は放射線の品質管理を担当する組織横断的・多職種組織を起案し(Fig.1)、病院会議の合意を得て2010年12月27日に「放射線治療品質管理室」が発足しました。

Fig.1 放射線治療の品質管理のための組織(2010年12月27日より)
Fig.1 放射線治療の品質管理のための組織(2010年12月27日より)

放射線治療品質管理委員会

既存の委員会。放射線治療の品質管理に関する各種問題点や放射線治療品質管理室からの進言を協議し、必要に応じ院長をはじめ関連部局への提言を行う組織。

放射線治療品質管理室

新たに設置した組織。放射線治療の品質管理に関する業務を自ら責任を持って行うとともに情報を統括・分析・管理し、必要に応じ現場への提案・助言・協力を行う組織。実質的に放射線治療の品質を管理するための、コンパクトな集団。

(3)構成員

室長:榮 武二
副室長:磯辺 智範
グループ (○はグループ長)
臨床品質管理WG:櫻井 英幸、奥村 敏之(○)、石川 仁、橋本 孝之、
水本 斉志、鮎澤 香、大里 明美、土井 尚子
光子線治療機器品質管理WG:關 正志、志田 晃一(○)、高田 健太、
小林 大輔、鈴木 慶史、高橋 英希、森 祐太郎
陽子線治療機器品質管理WG:熊田 博明、安岡 聖、照沼 利之(○)、佐藤 勝、
細野 勝久、宮本 俊男、石田 真也、布施 拓、吉村 洋祐

(4)業務内容

放射線治療品質管理室の業務は以下の通りである。

1) 放射線治療の臨床品質管理方針を立案し、治療業務手順書を整備する。
2) 機器(治療機器・治療計画機器)管理方針を立案し、機器管理手順書を整備する。
3) 放射線治療従事者に適切な教育・情報を提供する。
4) 放射線治療の質・安全を評価する指標を設定・評価し、それに基づいて業務を改善する。
5) インシデント・オカレンス事例に対応し、その背後要因の分析に基づいて業務を改善する。
6) 管理室のもとにワーキング・グループを置き、グループ間の業務を調整する。また、必要に応じてISO・医療業務支援部に支援を依頼する。
7) 放射線治療品質管理委員会へ業務情報を提供し、予算措置を含めた業務改善案を申請する。
8) その他、放射線治療の品質向上に役立つ活動を主導的に行う。

トピックス

放射線治療品質管理室では、通常業務ではありませんが、福島原発事故に対する社会貢献として、農作物、土壌、飲料水を対象として放射性物質濃度の測定を行ってきました。測定結果をフィードバックした際に、「測定結果になぜマイナスがあるの? 測定値の上下についている棒は何?」などの質問を受けました。これらの質問に対する解説を作成しました。皆様のお役に立てば幸いです。

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