近年の医薬品・医療機器業界における国際化の中で、研究開発段階からグローバル展開を見据えてビジネスプランが立てられるグローバルマネジメント人材の需要が急速に高まっています。
本講座は、医薬品・医療機器におけるグローバル展開を見据えたイノベーションをマネジメントできる知識と技量を学ぶことを目的とし開催されました。
本講座は、講義と実際の審査報告書を用いたグループワークを組み合せた実践型であり、グループ活動促進のため、専門知識・実務知識を有するファシリテーター・チューターがサポートを提供し、医薬品・医療機器におけるグローバル展開を見据えたイノベーションをマネジメントできる知識と技量を学ぶことを目的としました。
受講生は 26 名、講師・チューター・ファシリテーターは 12 名でした。
講座の構成は、1 回の特別基調講演と 3 日間の講義とグループワークからなっており、午前中に医療機器開発、グローバル展開の実例などの講義によるインプット、 午後は、ビジネス展開のためのプランニング等をグループディスカッションして深め、プレゼンテーションを通したアウトプットと振り返りを行いました。
午前中の講義では、積極的な質問の手が上がり、インタラクティブな講義になりました。
特に、特別基調講演などでは、講義の休憩中に質問票がどっと集まり、座長のうれしい悲鳴の中とても深い内容になりました。
午後のグループワークは、講義や特別基調講演を受け、実際の医療機器や医薬品の開発を題材に5人程度の5グループに分けて行いました。受講生の方々が様々な業界等から参加していることの強みを生かして、
多様な視点から意見交換し、課題に取り組んでいました。
「本講座をほかの人に薦めたいですか?」の問いに対し、87%の受講生が「そう思う」と回答してくださいました。
つくば臨床医学研究開発機構では、学内他部署や附属病院とも連携しながら、臨床開発に関する教育や研修の機会を今後も構築してまいりますので、ぜひご参加ください。
「座学は素晴らしい講師陣で、グローバル医薬品・医療機器開発の為に必要な事項の全体像がわかり、製品デザイン開発コンサルのためにクライアントに開発前提としてどのようなことをお伝えするべきかを系統立てることの指針になりました。
座学以上に、素晴らしかったのはグループワークです。様々な分野からとてもレベルの高い受講生が集まっていたこともあり、彼らの細かな審査報告書の読み方など医療機器を中心に開発伴走コンサルを行っている私にとっては参考になるばかりでした。」
「本講座では医療機器・医薬品開発に必要な戦略論を学ぶことができ、かつ現役の企業トップのお話を間近で聞くこともできてとても実務的な内容だったと大変満足しています。期待以上でした。
グループワークは、ケースが新しくて臨場感がありましたし、事前課題の設定も良く、様々なバックグラウンドのメンバーからの意見が活発に出て非常に充実した内容となりました。」